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オランダの子どもが世界で最も幸せな理由とは?
−21世紀の新しい保育へのお誘い−
ユニセフ(国際連合児童基金)が先進諸国で最も幸せと感じている子ども調査(2007年度)の結果、オランダの子どもたちは世界一幸せだと評価しました。その理由の一つがオランダの幼児教育法にあると言います。伝統的な一斉保育や教育法は、大量の知識や技術を同時に教える産業生産時代に開発されたもので、現代社会の多様な価値観で育てられる子どもたちには適応しにくいことを、現場の幼児教育者は気づいています。
歯止めがきかない子。
口より先に手が出る子。
暴力の矛先は子供同士だけでなく、教師にも向いている。
「この20年で子供の質がすっかり変わってしまった」とベテラン教師は嘆く。
一体、教育現場で何が起きているのか。(平成20年度文部科学省調査)
産経新聞(平成20年12月10日)は大きく取り上げましたが、保育現場における子どもたちの騒ぐ、何をしても耳を傾けてくれない、口よりも手が先に出る等の悩みは共通しています。
保育・教育現場におけるこのような問題は日本に限ったことではなくて、OECD先進諸国共通の宿題ですが、オランダはいち早く一斉型の教え方から、子どもたちが食卓を囲むように座って、1年間の決められたテーマーをグループで学ぶ「協同学習法」を開発しました。一様で同質な能力よりも、多様で質的に高い能力を身につけさせることに重きをおいています。その結果、世界規模で実施される国際学習到達度調査(PISA)においても、オランダの子どもたちは高ランクに位置しています。テーマカリキュラムで学ぶプロジェクト型幼児教育は北欧諸国が早くから実践していることは良く知られていますが、オランダでは政府教育機構Citoが中心になって、3歳から5歳児の教育方法とカリキュラム「ピラミッドメソッド」を開発しました。
これに応えるように日本においても、保育所保育指針、幼稚園教育要領の改訂が行われました。両者が強調しているのは、養護と教育が一体化した教育法、ひとりひとりを大切にした教え方、そして現代社会が必要としている能力(リテラシー)や国際的に通用する多様さを身につけた子どもを育成するという趣旨だと思います。
プロジェクト型幼児教育法は、21世紀の日本社会が必要としている子どもたちを育てるあらゆる基礎石(コーナーストーン)で構築された理論です。保育現場で働いておられる保育者の先生方に是非とも身につけていただきたい教育理論であり、極めて実践的な内容を持っています。
辻井こども総合研究所
オランダ政府教育機構Cito提携
ピラミッドメソッド日本センター
所長 辻井 正
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